嗚呼、遥かなる知床岳
いやはや久しぶりの知床である。
といってもウトロや羅臼には流氷や観光でちょいちょい来てるんだけども、
ワイルドな冒険旅が久しぶりなのである。
前回のプチワイルドな冒険旅は3年前の知床縦走。
このときは熊の親子に行く手を阻まれて敗退・・・。
知床岬まで歩いたり、その先をウトロまで泳いだりの大冒険も
10年以上続けてきたけど、
世界遺産のおかげで面倒くさいルールができたり、
いつもお世話になってた『熊の穴』(行き止まりにあるお店ね)の
おっちゃんが亡くなったりと、
ここ最近はめっきり足が遠のいてた知床ウィルダネス。
しかし、今回は関東からやって来た精鋭たちとともに
これまた10年ぶりの知床岳を攻めて参りました。
さてさて、その結果はいかに・・・?
まずは初日。
ご存知の通り、知床の意味はアイヌ語で『シリエトク』
そう、大地の尽きるところ、つまりは地の果てってことですね
そんな遠い場所に行くには移動も大変でございまして・・・。
ボクは赤井川から500kmの大移動。
関東チャレンジャー組を女満別空港で拾い、
なぜか知床ツアー終わりの大輔たちとニアミスしつつ、
道路の終点、相泊港に着いたのはほぼ深夜。
ここまでの旅の疲れを癒すために、
まずは海岸っぷちにある秘湯相泊温泉でカンパイ!
翌朝、今にも降りだしそうな空模様の中、
キケンな場所へ突入です
いまさらですが、知床岳は登山道のない山でございます
だから、相当な体力と地図読み能力と、熊やダニとの戦いなど、
まさにウィルダネスな要素がたっぷりな山でありんす。
今回は、クマが闊歩する海岸を歩き、
そこから沢伝いに稜線の台地へ出て、
そこからヤブ漕ぎで頂上を目指すという作戦です。。
ところが・・・、
海岸から沢に突入したあたりで土砂降りの雨。
あ、今回も妖怪アメフラシがいたんだっけ(ToT)
道は泥ドロでスリッピーなため、
予定の知床沼はあきらめ、青沼のほとりで野営決定!
で、翌朝3時起。14時間行動の予定でアタック開始!
余分な食料などはこうして木にぶら下げときます。。
熊対策のためね!
サクサク登り、振り返ると雲海に浮かぶ国後島
荷物が軽いので快調に崖の稜線を詰めていきます
このポロモイ台地からが試練の連続でした。。
経由地の知床沼までは明瞭な踏み跡があるはずが、
ここ数年入山者が減少していたためと、
遅い雪解けのためササが寝ててなかなかルートを見つけれず、
ここで1時間ちょっとの時間ロス。。
結局ルートは見つけたものの、
急変した天気とタイムリミットを考え、知床沼で潔く敗退!
ここは以前は多くの人たちが野営をしてたんだけど、
遺産選定後、キャンプ禁止となっていた場所なのだ。
いろいろあってこの7月からモニター的に野営が解禁となったけど、
積極的な使用は勧めていないとのことなので、
これから知床岳を予定している人は事前にチェックしてね。
ということで、帰りはのんびり遊びながら・・・
標高を下げるとお天気も良くなり、
最近見なくなった雪のトンネルでひと休み!
ハートフルな雪渓の出口で、
『君に幸せあれ!』
と思ったら、出てきた出てきた山親父♪
千秋庵の山親父♪
って、北海道人的CMネタですが、
海岸に下りるとついに大御所の登場です!
そんな山親父をやり過ごしたあとは、
ただのオヤジ、F村氏のケツの割れ目に食いついたダニを緊急オペ!
ワイルドな海岸でオヤジのケツをカリッチが掘る!!
なんとも微笑ましい光景ですな(笑)
いま巷で話題になっているダニくんですが、
よくササヤブで噛まれるのはこんな感じです。
今年の北海道は例年にも増してダニ被害?が多いようなので、
みなさん気をつけましょうね~
ということで、すっかりお天気が回復した予備日は、
F村氏の希望で尾岱沼のホッカイシマエビを食しに野付半島へ
甲殻類アレルギーのカリッチは、
ふてくされてナラワラの海をコギコギ。。
で、これがホッカイシマエビ天丼!
フツーはボイルしたやつが有名だけどね。。
そして最後は我が北見に戻って焼肉祭り!
見て!この牛タンの厚み(^^)
ヤブ漕ぎが辛いときはいつもこの画を想像して頑張りました!
最後は知床とは全然関係ない感じとなりましたが、
やっぱり知床(特に人のいない場所は)は『いいね!』
ということで、知床岳大冒険な旅、おしまい。。