2011/10/01
北海道のガイドたち
北海道の山岳ガイドたちは、登山の日(10/3)にちなんで毎年ボランティア活動を行なっている。例年は登山道の整備などを行なっているが、今年は2年前の冬に暑寒別岳山域で遭難した若いスキーヤーの捜索を行なった。手がかりはほとんどなく、警察や山岳会、仲間たちの懸命な捜索にも関わらず今までに発見されたものはゼロ。気の遠くなるような広大な捜索範囲、熊の痕跡がいたる所にある猛烈なヤブ漕ぎ、油断すると滑落するような急斜面、体力も限界になり何度もココロが折れそうになったけど、ボクらは絶対に諦めなかった。捜索に参加した多くのガイドたちは彼との接点はほとんどなかったが、ガイドを志していた未来の仲間のためにみんな全力を尽くした。残念ながら2日間という限られた時間のなかで遺体は見つけることはできなかったが、奇跡的にも彼のものと思われる遺留品を数点見つけることができた。彼の最後の親孝行のお手伝いができたことを誇りに思うと同時に、下山したボクらを迎えてくれたお母さんの涙を見てとても胸が締め付けられた。そう、ボクらは絶対に山で死んではいけないのだ。
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